辞書作りで日英翻訳をする場合と英日翻訳をする場合で、辞書に半角スペースを入れるのかどうかに悩まれる場合があると思います。
1つルールをご紹介します。
- 日英翻訳の場合:英訳語の最後に[半角スペース]を入れます。
- 英日翻訳の場合:英見出し語の最後に[半角スペース]を入れません。
これは、辞書に登録するときに気をつけて下さい。
これだけみると、なんのことやらわからないかもしれませんが、以下の例を見て下さい。
日英翻訳:
コンピューター(タブ)computer_(改行)
※ _ は半角スペースを示します。
上記の通り、英訳語のcomputerの後に半角スペースを1つ入れてあります。
半角スペースを入れずに置換をすると、単語がくっついてしまってどうしようもなくなります。実験でやっていただけるとわかります。
英日翻訳
これに対して、英日翻訳の場合は、英見出し語の最後に半角スペースを入れません。
computer(タブ)コンピューター(改行)
上記の通り、英見出し語のcomputerの最後に半角スペースが入っていません。
もし半角スペースを入れると、ピリオドやコンマの直前にあるcomputerが置換対象から外れてしまいます。
また、「ぱらぱら」では、1単語を超える見出し語の場合には「部分一致」として置換するようにプログラムされています。
見出し語の1単語の次に半角スペースが続くと、それは1単語を超えていると見なされますので、たとえば、以下のような場合に問題が起こります。
art_(タブ)技術(改行)
この場合、例えば、「 part_ 」 の中の「 art_ 」 部分が部分一致で検索されてしまい、「 p技術 」となってしまいます。
「 p技術 」ってかわいいですが、何のことかわからなくなりますからご注意ください。
この点も、実際に半角スペースを入れるパターンと入れないパターンで実験してみると上記の違いがわかりますが、1つのルールとして実践してください。
関連記事
辞書の作り方 目次
一括置換翻訳の支援ソフト「ぱらぱら」の公開
Cooperative Translation (CT) 方式による翻訳 目次
「検索する文字列」欄に自動入力する場合としない場合 (Wordが認識する1単語の意味)