10月のJTF翻訳祭にて、日本知的財産翻訳協会(NIPTA)の「NIPTA特許機械翻訳研究会」の研究内容の報告をさせていただきます。
一般財団法人日本特許情報機構の清藤弘晃さんと株式会社翻訳センターの渡部孝明さんとともに報告をいたします。
私は特許翻訳におけるニューラル機械翻訳(NMT)の性能評価や性能を引き出すためのプリエディット(原文修正)のコツを紹介します。
概要
- 日時:2019年10月24日(木)9時30分~17時50分(登壇:11時30分~13時00分)
- 発表タイトル:どこまで来たかNMT?みんなで使ってみた
- 場所:パシフィコ横浜
- お申し込み:第29回 JTF翻訳祭2019
セミナー内容
公開内容より抜粋します。
昨年の翻訳祭で、日本知的財産翻訳協会(NIPTA)の特許機械翻訳研究会はニューラル機械翻訳(NMT)の特許翻訳分野での性能評価を報告した。 今年は、昨年の研究で利用した日本語特許明細書を用いて現在の翻訳エンジンによる英訳を再度評価し、NMTの性能変化について報告する。 また、特許機械翻訳を推進するうえでNMTの性能向上と並ぶもう一つの重要なアプローチである明細書日本語原文の改良について、産業日本語研究会((一財)日本特許情報機構)の研究成果の発表を行う。 さらに、この産業日本語研究会の知見とNMT支援ツール開発者/翻訳者の視点を取り入れて、日英の特許翻訳実務でNMTを活用するための原文編集(プリエディット)方法を提案する。
産業日本語研究会が公開している「特許ライティングマニュアル」の観点から、原文の日本語がNMTの出力に与える影響を検証します。また、翻訳実務者として原文をどのように修正すればほしい出力を得られるのか(ほしい出力に近づけられるのか)を事例と共に紹介します。
現在の翻訳エンジンが実務でどの程度使えそうなのかを知る材料になると思います。分野や求める品質により答えは違うと思うのですが、現状を確認することは大切なことだと思います。
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