先日、Wordで動く翻訳チェックソフト「色deチェック」の説明会の参加者から質問をいただきまして、そのときに説明した内容です。
色deチェックには、特許明細書用の段落番号(【0001】や[0001])の自動挿入機能があります。
この機能を使うと、クライアントの仕様によっては、段落番号を入力しすぎてしまうことがあります。
たとえば、英日翻訳をする場合、原文の英文特許明細書にまず段落番号を付与します。
このときに、図面の説明部分で各段落に段落番号が挿入されますので、それを手で一つ一つ削除しているとのことでした。
このような場合に、簡単に段落番号を削除する方法を紹介します。
このワイルドカードでできること
選択範囲内の英文の段落番号([0001]、[0002]など)を削除します。
ワイルドカードの解説
検索する文字列:^13\[[0-9]{4}\]^13
置換後の文字列:^p
段落先頭にある段落番号を検索対象にします。
この場合には、[検索する文字列]に段落番号を先頭に記述します。
ワイルドカードなので、改行の編集記号を^13と書きます。
設定方法
[検索と置換]ダイアログボックスのオプションを表示し、[ワイルドカードを使用する]をオンにします。
追記 16-10-19 実は上記の設定ではうまくいきません。 検索方向を[下へ]に変更してください。 ここが[文書全体]になっていると、選択範囲内のみならず文書全体で 置換をしてしまいます。
実行結果
対象範囲を選択します。
[検索と置換]ダイアログボックスの[すべて置換]ボタンをクリックします。
選択範囲内だけで置換が行われますので、[いいえ]ボタンをクリックしてから、[検索と置換]ダイアログボックスを閉じます。
以下のように選択範囲だけで置換が行われました。結果、段落番号が削除されました。