「【書籍紹介】新 翻訳力を鍛える本」のムックでいくつかの書籍を紹介しました。そのうちの1冊です。
がんばらずに成果が上がる働き方
この書籍のテーマは、サブタイトルに書かれている「がんばらずに成果が上がる働き方」そのものです。
自分にあてはまる思考パターンを活かして仕事をすることが最も成果が上がるという考え方です。
本書の最終章のタイトル「『本当のあなが』が一番、生産性が高い」というメッセージを実現するための具体的な方法が、様々な観点から説明されています。
「引き寄せの法則」のようなスピリチュアル寄りの話ではありません。科学的な具体的な事例やツールが紹介されているので試しやすいと思います。
また、努力するポイントがわかり納得しながら試せると思います。
自分の「生産性タイプ」を知る
この書籍では個人の思考パターンを「生産性タイプ」と名付け、このタイプを4つのカテゴリーに分けています。
本書に掲載されている簡単なアンケートに回答すれば、自分の「生産性タイプ」をある程度は特定できると思います。
このカテゴリーには、「プライオリティ型」、「プラン型」、「アレンジ型」、「ビジョン型」がありそれぞれのカテゴリーにあてはまる著名人や特徴が紹介されていますので理解しやすいです。
ちなみに私は「アレンジ型」と「ビジョン型」の傾向が強く出ました。「絶対にこれ」と決まらないかも知れませんが、自分のおおよその傾向をつかめるのでヒントになります。
有名人をまねしてもしょうがない
この書籍を2年ほど前に読んでから、仕事の取り組み方やツールの使い方についてなんでもかんでも他人のまねをするのをやめるようになりました。
それまでは、ほかの翻訳者が使うアプリや導入している勉強方法、使用する道具、時間管理術などいろいろ試してました。また、同じような立場で働く人たち(フリーランスのライター、プログラマー)の仕事術も参考にしたり、こういう人たちが集まる勉強会に参加したりして情報を収集して試していました。
ただ、どうもしっくりするやり方が見つからなくて、結局自分の殻を破れないというか自分のやり方に戻ってしまうというかそんな時期が続きました。そして、できない自分を責めるような心境になっていました。
この書籍を読んでからは考え方がすこし柔軟になって気が楽になったと思います。ほかのできる人たちと同じようなことができなくてもいいとようやく心底から思えるようになったからです。
このようなことが背景にあって、「【書籍紹介】新 翻訳力を鍛える本」の寄稿文で「翻訳者の使うツールといっても、ユーザーの性格や翻訳分野、翻訳言語方向、経験、語学力、希望する収入などにより適切なツールが変わります。」と書きました。
ユーザーの性格(生産性タイプ)で導入すべきツールが異なると思うからです。
行動に移してこそ
この種の本に共通して言えることですが、とにかくヒントを得たら試してみましょう。
「なんだか気分がよくなって終わり」ということが起こりがちですが(笑)、せっかくなので何かしら試してください。
私はこの本を読んで「ホワイトボード」が役立ちそうだと思ったのでオフィスにホワイトボードを導入してみました。かなりテンションが上がりました。
あと、集中力が高まると思い音楽を聴きながら仕事をすることを封印していたのですが、この書籍によるとどうやらこの考え方は間違っていたようです。
今では罪悪感を感じることなく音楽を聴きながら仕事をしています。
あと、「アレンジ型」の人は「『目に入らないものは忘れる』傾向がある」とのことでそのとおりです(笑)。仕事ファイルを見える場所に並べるようにしました。
ほかにも、お気に入りのノートを選びそこに手書きでメモするようにもなりました。選択肢がデジタルツール以外に広がりました。
そんなわけで、ツール選びのヒント以外にも、仕事や生活全般でのヒントが得られると思います。