【Word】特許明細書の段落番号の処理(ワイルドカードの活用)

前回の大阪でのワードマクロ勉強会 で扱った題材の派生です。

日本語明細書を英訳する場合、段落番号があります。

一括置換による翻訳では、段落番号をそのまま利用できますね。

どのように置換をするのかご紹介します。

①原文

【0021】(改行)
□あいうえお

②翻訳後

[0021](改行)
_aiueo

③書式変更

[0021](タブ)aiueo

(□は全角スペース、_ は半角スペースとご理解下さい。)

このように翻訳する場合を考えます。

②から③への変更は、機械翻訳をした翻訳文をWordで納品用の書式に直す場合にも使えますね。

今回は①から②への置換の方法です。

方法や順序はいろいろありますから、1例としてご覧下さい。

簡単なところから。

墨付き括弧の置換

【 → [
】 → ]

この置換を実行します。ワイルドカードではなくて、普通に変更できます。

検索条件は、「あいまい検索(日)」がオンの場合でも実行できますが、一般に、一括で置換をかける場合には結果を予測しやすくするために、「あいまい検索(日)」はオフにしておいてください。

全角スペースを半角スペースへ

□ → _

「全角と半角を区別する」のチェックをオンにして、置換します。

日本語を英語へ

これは翻訳していただくしかありません。
一括置換による翻訳であれば、以下の置換が使えますね。

あいうえお → aiueo_

全角数字を半角数字へ

次に、明細書中の全ての全角数字を半角数字に置き換えます。

どうしましょうか?

(1)ワイルドカードの利用

以下のワイルドカードを使って処理をすることができますね。

検索する文字列: [0-9]{1,}

この検索式で対象となる数字を全て選択して、選択したところで、文字種の変換で半角にします。以下の記事で紹介したとおりです。

Wordで全角文字を半角文字に置換できますか?

(2)置換の利用

ただ、どうしても、こういう方法が面倒だと言う方は、以下の方法もあります。

0 → 0
1 → 1
2 → 2
3 → 3
・・・・

「全角と半角を区別する」のチェックをオンにして、上記のように全角数字から半角数字への置換を10回繰り返します。

(3)マクロの利用

あと、10回も繰り返すのが面倒なかたで、マクロを登録できる方は、以下の記事「【コード】全角数字を半角数字にする」のマクロをお試し下さい。

これは、日経パソコンの記事 で紹介したマクロの改良版です。

次回、②から③への書式の変更をご紹介します。

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