【書籍紹介】Word超効率化 実践講座─入力が劇的に速くなる「環境設定」と「自動化」

先日のブログ記事「Wordの本が発売されます!予約受付中」で紹介した通り、2026年10月14日に『Word超効率化 実践講座─入力が劇的に速くなる「環境設定」と「自動化」』を出版しました。

Word超効率化 実践講座─入力が劇的に速くなる「環境設定」と「自動化」

この書籍では、Wordを自分専用のワープロソフトとして使うためのチューニング(カスタマイズ)方法を紹介しています。

Wordのチューニングにおける考え方は、

ユーザーが「主」、Wordが「従」

です。

Wordをあなた好みにチューニング

(私と違って笑)Wordを愛せない多くのユーザーは、Wordの挙動に自分を合わせようとしてへきえきしているのではないでしょうか。私は、このアプローチを少し変えたら、もっとWordを好きになれると思っています。

Wordの挙動に無理やり自分を合わせないほうがストレスがなくなります。それは、ツールを使う上で大切な考え方だと思っています。

嫌な相手に合わせる必要はありません。Wordそのものを愛せないのであれば、自分好みのWordにカスタマイズしてしまえばいいのです。Wordであれば自由にあなた好みの設定に変えられます。

私はセミナーでよく言っていました。「私のWordは大好きですが、みなさんが使っている一般的なWordは好きではありません」と。どなたかのパソコンのWordを使うときには生産性が劇落ちしますので、作業をしたくなくなります。

相手を理解すれば関係性が変わる

本書では、Wordのおせっかい機能で有名なオートコレクトの設定に加え、このブログでもおなじみのクイックアクセスツールバーやショートカットキー、さらにはリボンの設定にも触れます。

とはいっても、なんでもかんでも自分好みに変えていくというだけでは、Wordとは仲良くなれないと思っています。Wordが勝手に行っている自動処理の意味を理解(相手のことをもっと理解)すると、Wordとの付き合いが自然になります。

たとえば、文字選択に関するWordの癖、文字入力に関するWordの癖、表示に関するWordの癖、検索機能の癖など少しずつ理解することでWordにすでに実装されている便利な機能(おもてなし、気遣い)に気が付けるのではないでしょうか。今まで面倒な奴だったWordが、けなげに私たちに尽くしてくれていたのだとわかる瞬間が来ると思います。

チューニング方法は人それぞれ

本書ではさまざまなアプローチを紹介していますが、すべてを試す必要はありません。

本書では「自分流」という言葉を使いましたが、チューニングの主体はユーザーであるあなたなので、あなたがどうしたいか?でチューニングする項目を決めてください。

一方で、本書ではこのブログでは記事にしたことがない「校正」や「コメント機能」、「印刷」、「文書の共有」などについて私の考えとともに使い方を説明しています。

食わず嫌いだった便利機能にも触れることで、あなたの日常の作業のヒントになるかもしれません。気になる項目をつまみ食いしていただくと思わぬヒントに出会えるかもしれません。

「【Word】イマーシブリーダーで文書を読みやすくする」についても、書籍で取り上げています。こんな自分流もありますよ。

成長を実感しながらWordを操る

生成AIを使えば、多くの作業を、プロセスや仕組みを理解せずに実行できる時代になりました。そうであっても、Wordのことを理解して自分の思い通りにアプリを操作することには大きな価値があります。

たとえば、文字列選択については「【Word】カーソルの移動の極意」で紹介した機能があります。これ以外にもマウスをつかって素早く文字列選択する方法も、Wordには用意されています。

文字列選択の効率化は小さな改善ですが、こういったことの積み上げが大きな改善につながりますし、その改善のプロセスを理解していること自体が私たちの成長そのものです。

生成AIでは実感しづらい「自分の成長」を楽しみながら、Wordを使っていきましょう。

こういった経験や技術は、ほかのアプリでも同じように使えることがあるので、パソコンスキルの底上げにもつながると思います。

機械翻訳も生成AIも同じアプローチで

私は機械翻訳を翻訳者として扱うときにも、上記のように使いやすくカスタマイズしたり機械翻訳の癖を理解するという同じアプローチをしました。

2018年ごろ、翻訳者は一般的に機械翻訳をそのものの出力を見て、使いづらい、誤訳が多い、と嘆いておりました。私も、当時の機械翻訳をそのまま使いたいと思いませんでした。

そこで私は、機械翻訳エンジンがユーザーが使いやすいような訳文を出力するように、原文と訳文を自動修正するツール「GreenT」を開発しました。さらに、出力された訳文の自動チェック機能・修正機能もGreenTには実装しました。

ここでの開発の考え方は、あくまでも、ユーザーが「主」、機械翻訳エンジンは「従」です。

この考え方は、今の時代の生成AIのカスタマイズでも同じです。ユーザーが「主」、生成AIは「従」です。自分で主体的に使い方を選んでいくことが、精神衛生上よいのではないかと思います。

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