先日の2月19日(木)に第8回自動翻訳シンポジウムに出展させていただきました。
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【イベント情報】2025/02/19(水)第8回 自動翻訳シンポジウム
今年も総務省が開催する自動翻訳シンポジウムに出展させていただきます。 6年前の第2回自動翻訳シンポジウムより出展をさせていただいております。今年も去年と同じ品川の会場での開催です。 講演と企業出展ブー ...
ブースにお越しいただきましたみなさま、どうもありがとうございました。
<目次>
GreenT for Phrase
私は、CATツールのPhrase(旧Memsource)用の GreenT for Phrase というアプリをブースにて紹介しました。このアプリは、ウェブ上で利用するものであり、Wordマクロではありません。
現在提供しているWordアドイン「GreenT」の翻訳機能と「色deチェック」のチェック機能を、Phraseで活用するためのアプリです。
Phraseのプロジェクト、ジョブ、用語ベース(Term Base)にアクセスし、これらを活用して機械翻訳機能やQA機能を実行します。
用語集の一元管理
機械翻訳にはPhraseの用語ベースを利用します。翻訳に用いる用語ベースを選択すれば、機械翻訳に即反映できます。
タグを正しく翻訳する
Phrase専用の機械翻訳アルゴリズムを開発するにあたり、特にタグの翻訳に注力しました。
タグが使われているセグメントを機械翻訳にかけるとおかしな翻訳になったりタグが消えたりすることは、GreenTの開発で前々から気になっておりました。今回、タグが壊れないようにチューニングをしました。

翻訳を自分の好みの表現に寄せる技術
WordアドインのGreenTと同様に、分野や表現を選択すれば、機械翻訳の出力に反映できます。
誤判定の自動修正
QA支援ツールも充実させました。Wordで動く翻訳チェックソフト「色deチェック」の技術を用いて、原文と訳文の双方向で英数字記号をチェックできます。その結果を踏まえ、PhraseのQAが出力した誤判定を自動的にIgnoreします。
False Positiveが多いと気がめいるものですが、この機能で大幅に軽減できます。
漢数字もチェックできます
数字のチェック機能では、漢数字も丸数字も英語表記の数字も比較できます。
現在、公開に向けてその他の機能も開発中です。
対面での情報交換の重要性を再認識
色deチェックやGreenTのユーザーのみなさまから声をかけていただきました。お越しいただきましたみなさま、どうもありがとうございました。
今回のGreenT for Phrase について、開発中のβ版に対するフィードバックもいただき、今後の商品開発のヒントをいただきました。
Wordで動作するGreenTや色deチェックの重要性も再認識しましたし、この技術をウェブアプリとして活用していく際に優先すべき機能にも気づけました。多くの貴重なフィードバックをいただき、今後の開発に活かせるポイントが明確になりました。
翻訳会社の方々からは、最近の動向を教えていただきました。私が感じていたこととは異なる点がいくつかあり認識を修正しました。
今回のシンポジウムを通じて、対面での情報交換の重要性を改めて感じました。いただいたご意見をもとに、今後もGreenT for Phraseの開発を進め、より使いやすいツールを提供していきます。色deチェックやGreenTの今後のアップデートにもご期待ください。
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