【Word】小文字で始まる文章を探すワイルドカード

先日の第4回ワードマクロ勉強会でのワイルドカード検索の演習で使った例です。

小文字で始まる文章を探すにはどうしたらいい?という問題。

これを考えるときには、上記の日本語をどうやってパターンに置き換えるか?がポイントですね。

要は、「小文字で始まる文章」の前後関係がどのようなパターンで示されるのか?ということを考えるんですね。

なので最初は、ワイルドカードの知識は全く不要。

「パターン」をできるだけ多く発想することが必要になります。

文章の先頭は以下のような特徴があります。

①段落の先頭で始まっている(→改行後に始まっている)
②ピリオドとスペース2つの後に始まっている(ダブルスペースの場合)
③タブ、スペース4つの後で始まっている

こんなふうに、パターンを探してみるわけです。

ご自身の文章をチェックする場合には、それ以外にもパターンを設定できるかもしれないですね。

●の後で文章が始まるところもあるかもしれないし、1.2.3.などの序数のあとで始まるかもしれないし。

そして、これらのパターンを発見できたら、このパターンをワイルドカードに書き換えます。

ここからがワイルドカード検索の知識が必要なところです。

①段落の先頭で始まっている(→改行後に始まっている)

3種類あります。

ハードリターン(^13)、ソフトリターン(^l)、改ページ(^m)としておきましょう。

これらのうち一つがあって、その後に任意の小文字アルファベットが続くとしましょう。

[^13^l^m][a-z]{1,}

これで一つのパターンができました。

・・・・・・ 追記 16-07-26 ・・・・・・・・・・

段落先頭の場合、「段区切り」の直後ということも考えられます。「段区切り」は ^14 で特定できます。

以下のようにするとさらによくなると思います。

ちなみに、^lは^11、^mは^12と同じ意味です。^12で改ページのほかにセクション区切りも検索できます。

[^11^12^13^14][a-z]{1,}

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

②ピリオドの後に始まっている

ダブルスペースなので、以下の通りとしました。

.[ ]{2}[a-z]{1,}

・・・・・・ 追記 16-07-26 ・・・・・・・・・・

文末はピリオドだけでなく、!や?も含まれます。

なので、以下のようにしてみました。!も?もワイルドカード文字として機能を持っていますので、記号そのものを検索するという意味で、\記号を直前につけます。

[.\!\?][ ]{2}[a-z]{1,}

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③タブ、スペース4つの後で始まっている

これも、想定しただけで、実際にどうなっているかはわかりません。

対象となる文章の癖をしらべて設定します。

2パターンつくりました。

 [^t][a-z]{1,}
[ ]{4}[a-z]{1,}

こんな感じ。

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